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神宮式年遷宮とは?
全国津々浦々に鎮座する神社・・・その数約8万社。全国の神社は、三重県伊勢市に鎮座し、皇室の御祖先である 「天照大御神」 様をおまつりする伊勢神宮を 「本宗 ( ほんそう ) 」 として仰いでいます。
伊勢神宮の正式名称を「神宮」と言い 「内宮 ( ないくう ) = 皇大神宮」 そこから約6km離れて 「外宮 ( げくう ) = 豊受大神宮」 が鎮座し、さらにこの両宮に関わる別宮・摂社・末社・所管社が伊勢市とその周辺に125社点在します。神宮とはその総称です。
神宮では、今から約1300年前から、20年毎に御社殿や御装束・御神宝のすべてを新しく造り替えてきました。これを式年遷宮 ( しきねんせんぐう ) といい、今回の式年遷宮は第62回目となります。
式年遷宮のお祭りや行事は8年間にも及び、大御神様に新しい御殿にお遷りいただくクライマックスとなる最大の神事「遷御 ( せんぎょ ) の儀」は、平成25年秋に行なわれます。
20年の理由
なぜ20年に一度立て替えられるのかには諸説ありますが、まず20年という歳月が、昔から人生の一つの区切りとして考えられてきたことが挙げられます。
またもう一つには技術の継承です。技術者として活躍できるのは約30年です。遷宮の特殊な技術を継承していくには、20年という周期が非常に理に適っていますし、掘立柱に萱葺き ( かやぶき ) の素木造り ( しらきづくり ) という 「唯一神明造り ( ゆいいつしんめいづくり ) 」 の神宮の尊厳さを保つためにも、20年という歳月がふさわしいとされています。
そして20年に一度の式年遷宮に込められた祈りとは、国の若返りと発展です。新しいご神殿に大御神さまにお遷りいただくことにより、御威光が増し、国が常に若返りつつ、永遠にはつらつとした民族の生命が保たれてきたのです。
20年に一度だからこそ技術や精神も確実に伝わるというところに、式年遷宮の大きな意義があります。
日本人の命の連続性と、日本国の永遠性を象徴した、我が国で最大最高の一大祭典が式年遷宮なのです。
偉大なるリサイクル
式年遷宮についての誤解で一番多いのが「もったいない」という考えです。つまり森林資源の浪費ということです。しかし建て替え後に解体された古材は神宮の鳥居や宇治橋に生まれ変わり、さらには全国の神社の御用材として活用され、新たな歴史を刻んでいます。
例えば、第59回 (昭和28年) の古材は主に先の大戦で被災した神社、第61回 (平成5年) の古材は阪神淡路大震災、北海道南西沖地震で被災した神社の再建にも使用されました。
森林資源は、間伐・伐採・植林を繰り返していくことで維持することができます。 式年遷宮の御用材も、こうして計画的に育てられた木を無駄なく使用し、20年の役目が終わった後も、また新たな役割をもって再生されます。
式年遷宮では莫大な量の御用材 (檜) が使用されます。本数にして約1万3千本にもおよびます。
戦後は木曽の国有林から払い下げを受けていますが、神宮でも大正12年から200年計画で約3000ヘクタールの植林を行なっています。
明治100年を記念して、九州でも熊本・宮崎両県にまたがる一帯に1081ヘクタールの神宮林が設定され、将来にむけての遷宮用材が育てられています。
森林の維持、伝統・文化の伝承、資源の再生が繋がり合う式年遷宮は、20年周期の偉大なるリサイクルと言えるのです。
世界の指導者の言葉
伊勢神宮には、毎年700万人以上の参拝者が訪れますが、世界の指導者達も参拝し、感嘆の言葉を残しています。
その言葉には、お互いの歴史・伝統・文化を超越した、全てを調和する思想の原点があります。
「この聖地において、私は、あらゆる宗教の根底的な統一性を感得する。」
= アーノルド・トインビー【イギリスの歴史家】=
「世界各地のさまざまな聖地を、尊敬と賞賛の気持ちをもって巡礼しているが、伊勢の神宮
も日本の神道の聖地としてお参りさせていただいた。神宮の美しい自然と、それを維持する
人々の態度、神宮の平和的な環境は素晴らしいものだと感じた。」
= ダライ・ラマ法王14世【チベット仏教最高指導者】=
「伊勢は世界建築の王座である。芳香高い美しい檜の用材と萱の屋根、この単純な材料で他
の追随を許さない。しかも正確には、いつこの形式ができたのかも、最初にこれを造った人
も伝わらない。おそらく天から降ってきたのだろう。」
= ブルーノ・タウト【ドイツの建築家】=
「伊勢の深い森のなかに、世界で一番古くて新しいものが存在する。」
= アントニオ・レイモンド【アメリカの建築家】=









